卓球台の幅は152.5センチありますから、それをフォアハンドやバックハンドだけでプレーすることは不可能です。
試合運びを優位にするためには、バックとフォアの切り替えがどんな戦型でも不可欠になります。
いろんな切り替え練習法がありますが、切り替え練習法としては、練習相手がバックに位置してバックとフォアへ交互にボールを返球するやり方が一般的です。
あるいは、バックでバックハンドして回り込んでフォアハンド攻撃も切り替えの重要な練習法です。
しかしより実戦的な切り替えは、フォア、バックを瞬時に使い分けることです。
「素早い切り替え練習」でも紹介している瞬時にフォア・バック切り替え練習法を少し掘り下げて説明します。
指導者あるいは練習相手が、フォア・ミドル・バックから相手のどこにスピードサーブを出しても、瞬時にラケットをボールに向け、フォアハンドかバックハンドで打ち返すのです。
サーブは台から離れた位置からやれば、初心者クラスでもできるようになります。
切り替えの上達状況に応じて、次第に台近くからスピードアップして練習することです。
そして、そのレシーブをフォア・ミドル・バックに三球目を攻撃して、再度レシーバーはフォア・ミドル・バックどこに攻撃されてもブロックするのです。
このときのレシーバーの基本の動きは、「バックとミドルに攻撃されたときはラケット面を向ける」。
しかし、「フォアへの攻撃には体を右にひねってバックスイングしてラケットを振る」。
これに注意してフォアとバックに自在に対処できるブロックを練習することです。
このラリーが続けられるようになれば、フォアとバックの切り替えだけでなくブロックのコツが体感できます。
当然、指導者がフォア、バックを自在に打ち返す技が必要ですが、同格の練習相手の場合でも両者とも切り替え練習とブロック練習になります。
この練習では、特にふたりが切り替え練習、ブロック練習であることをしっかり意識して練習することが大事です。
とりわけサーブの出し方、レシーブ時の構え等は充分注意して取組む必要があります。
それによってフォアとバックの切り替えの素早い反応、攻撃されたときのブロックの対応力が大きく違ってきます。
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