卓球の試合では、3球目が大事です。
この3球目を、フォアサイドにカット性のボールを横切れにして曲げながら返球するのが「カット性フォアサイド流しの技」です。
一般的には、バックサーブを出しツッツキでレシーブされたときには、3球目を攻撃するケースが多くなります。
しかしこれを攻撃しないで、フォアサイドにカット性でフォアサイドのコーナーをねらって返球するのです。
多くの人はサーバーが3球目を攻撃しないと見ると、バックに回り攻撃態勢をとります。
これは攻撃が有利ということを知っている選手の心理です。
その逆をつくフォアサイドへの流しカットは、相手の態勢をくずしミスを誘います。
ミスしなくともボールに飛びつくのがやっとです。
返球されたボールはチャンスボールになる可能性が高く、次のボールを攻撃できる有利な態勢になります。
当然そのときの状況や相手のレシーブによって異なるのですが、「試合展開を有利にする」ということは、こうした1本1本の技の積み重ねで有利にポイントをゲットしていくこと以外にありません。
すなわち個々の技だけでなく、技と技の「複合のテクニック」が試合における技であり、個々の技術に長けていても試合を有利に展開する複合の技がなければ試合では通用しません。