シェークでは、利き腕の「肩から肘」を基本軸としてラケットの振りをイメージすると合理的で自然なフォームが作れると考えています。
これはフォアハンドもバックハンドでも、上回転系の技であるドライブ打法の基本です。
すなわち、利き腕の「肩から肘をリラックス状態」にしておくことがポイントなのです。
極論すれば肩に腕がぶら下がっていると考えてもいいと思います。
フォアハンドでもバックハンドでも、肘を中点としてラケットを振れば、楽にラケットの角度が出せ美しいフォームとなるという仮説を立てています。
こう考えることで、シェークの両ハンドのドライブ打法の練習をすると、実に早く自然なフォームとなってコントロールできるようになったのです。
卓球の専門誌にもこうした説明は見当たりませんので、独断と偏見かも知れませんが、私はこの仮説に基づいてシェークの人にも卓球指導をしています。
中ペンを使用するようになってから、グリップをシェークにしてプレーすることがしばしばあります。
このシェークでの両ハンドのドライブ打法(ドライブやハーブボレー)で、切り替えも素早く出来ることが体感できました。
さらに、肘がリラックスしているためできツッツキの左右への対応も実に楽にできます。
こうした考えをベースに、フォアハンドとバックハンドのドライブだけでなく切り替えをすると楽な打法が身についてきます。
そして前傾姿勢で腰を使って(腰を落として体を回転)打つようにすると、ボールのスピードもスピンも一層よくなります。
シェークのバックハンドはペンのように難しいことではありません。
シェークでは、バックハンドのドライブやハーフボレー(ショート)の基本をマスターすることが、試合を有利に展開するために絶対に必要です。
肘を中心にラケットの振り抜き角度45度をイメージして振り抜けば、美しいフォームで安定したバックハンドのドライブ打法(上回転系)の基本の技が完成します。
相手の攻撃を打ち返せばバックのハーフボレー(ショート)となり、相手のカットやツッツキもややラケットの先端を下に構え、45度の角度で前方に手首を使って振り抜くつもりで練習をしていけば、バックハンドのドライブ打法の基本の技が身につきます。
さらに腰の回転を使って打ち返せるようになると、完全なバックハンド(ドライブ)となります。
このバックハンド打法は、裏ソフトではラケットをしっかりと手首を使ってかぶせ気味に振ります。
表ソフトは球離れがいいので、ラケットの角度を垂直気味に構えて前に突き出すショート打法でコントロールが容易になります。
この表ソフトの場合、バックハンドのドライブはすり上げて回転をかけると不安定になりますので、ラケットの角度を変えない直線的な打法がいいのです。
ペンのバックハンド打法はシェークのように簡単ではありません。
基本は同じでも、ペンのグリップではラケットの角度を決めるのが簡単ではないので、肘と手首の使い方が重要です。
そしてなによりも腰の構えが大事なのです。
だからペンのバックハンド打法はとても難しい技と言えます。
そんなハンディのあるペンのバックハンドに比べ、シェークは自然な感じで前に振ることができるので楽なのです。
だからこそシェークはバックの技を使わない手はありません。
シンプルに言い切ると「ラケットを45度ぐらい前方に振る抜く」。
このハーブボレーの練習をしていけば、初心者でもあっという間にバックハンドでの攻撃ができるようになります。
左足をやや前に出して構え、バックハンド打法をぜひ練習してください。
強く打ち込むときにのみ右足を踏み込めばいいのです。
いつもいつも右足を前にして練習していてはフォアへの対応が遅れます。
この構えからフォアにきたボールも軽く右足を半歩右に動き、踏み込んでフォアハンドのハーフボレーで返球する練習をしておけば、前陣での攻守への備えは万全となってきます。
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