粒高ラバーを使ったことはありませんでした。
実際に粒高ラバーを貼って練習したのは平成14年以降ですが、すぐに粒高打法が身につきました。
本格的に取組んで攻撃も可能になったのは平成18年からです。
粒高の人と対戦するのはまったく苦にはなりませんでした。
「粒高」は「イボ高」ともいいますね。
この粒高の特徴は、ドライブで返球すると粒高の相手からは強烈なカットで返球されることです。
カット・ツッツキは、プッシュされるとドライブ系に変化して返球されます。
なんともやっかいで変則的卓球ですね。
しかし粒高ラバーではみずからボールに回転をかけてくる攻撃は少なく、よほど浮いた返球をしない限りスマッシュを警戒する必要がないのです。
対戦するときはミスをしないで左右に揺さぶり、チャンスがくればスマッシュでポイントする試合展開をします。
最初の1セットで自分からは軽くドライブで返球していれば、ナックル系に近いカットが返球されてきますので、一番返球しやすい感じのポイントを把握することが大事です。
相手の粒高ラバーによって返球されるボールは違っているので、1セットでこれに慣れる、そこが粒高選手との試合では大事です。
粒高の人も左右にボールを返球するので、フォアハンドとバックハンドでの長いラリーになることも多くなります。
できるだけエンドライン近くをねらってゆっくりと対応し、チャンスがくるまでねばり続けましょう。
ここぞという時にスマッシュで決める。
これが粒高攻略法です。
粒高の人は相手のミスをいかに誘うかがポイントです。
そのためには、左右に揺さぶりをかけることですね。
ショートとツッツキで勝負するケースが多いのが粒高の特徴ですから、ショート(プッシュ性)と鋭いツッツキで安定したボール返球をすることがコツです。
それにはラケットに直角的にボールを当て、その角度のままでプッシュすることが威力を増すことになります。
相手の強打にもブロックで対応することが比較的やさしいのが粒高の特徴です。
ラケットを上向きにしてボールに当てることができれば、まず安定したブロックができます。
「ボールにラケットを向ける」これだけで相手のドライブ攻撃や強打にも対応できます。
そしていかに緩急をつけたプッシュで相手をまどわすか、これが粒高選手の生き残る道です。
左右どちらでも対応できる練習と攻撃的な鋭いプッシュの技を身につけることが大事ですね。
また、粒高の特徴である揺れるような返球は、押すだけのプッシュでなく、ラケットを横にする感じでツブをグニャッとさせて打てば実に変化に富んだ返球が可能です。
ラケット先端をバック側に横に突き出すように動かす方法と、グリップの方をフォア側に引く感じのブロック打法で、ボールに変化を与えることができます。
上記の粒高戦法はカットマンではありません。
粒高ラバーだけをベースにプレーする粒高ブロックマンをベースにした戦法です。
非常に少ないプレースタイルかもしれません。
粒高ラバーにいちばん多いのは、フォア面は裏ソフトラバーでバック面を粒高にしたカットマンです。
カットマンもときにはバックを前陣でブロックしたり、プッシュ性で攻撃的なプレーをすることもありますので、参考になると思います。
粒高の変則の技か、それを攻略する技か、勝敗を超えた卓球の技には奥の深いものがあります。