卓球のボールは2000年に従来の38mmから40mmに変更され、サイズが少し大きくなりました。
従来のボールでは回転が速すぎ、ラリーが高速になりすぎていたため、競技性に欠けることが問題になっていました。
38mmボールにくらべ40mmボールは明らかに返球が容易になりました。
スマッシュも入りやすく、その返球も容易ですね。
何よりレシーブすることが極めて楽になったので、落ち着いてじっくり確実に返球できる「技」が重要な時代になってきました。
スピードにしても回転ボールにしても、打たれたときから返球するときまでのボールの状況変化は、従来より10数パーセント以上低下しているのではないでしょうか。
そうでなければこんなにまで安定性がよくなるはずがありません。
きっと科学的に実験すれば定量的な整理ができると思います。
あれば、是非とも教えて頂きたいものです。
いままで若い人の強打になかなか対応できないケースも多くありました。
40mmボールになってからは、ボールのスピードや変化に対応できるので、守備範囲も広くなり返球のコントロールも格段によくなっています。
38mmボールでは試合で勝ったり負けたりしていたパワーで迫る若い人との対戦でも、負けることがなくなってきました。
このことは多彩な技を駆使するコントロール系のオールランドプレーヤーが有利になった証だと思います。
ですから「多彩な技ができる者がパワーを上回る」と言っても決して過言ではないのです。
40mmボールでの卓球は「技」の時代に入ったのではないでしょうか。
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