まだ、サーブも十分にできない卓球歴の短い若い人に対して、王子サーブのような特殊なしゃがみ込みサーブをより早くマスターできる練習・指導のポイントを整理しました。
1.ラケット裏面を利き腕の肩の前で相手に向けて構えること
2.ラケットの前でボールを投げ上げ、顔右前にボールが落下するとき、勢いよくしゃがむこと
3.しゃがむと、素早く立ち上がること
この3点に絞ってしゃがみ込みサーブの練習をすることです。
また、そのように指導を繰り返すことです。
この練習で「しゃがみ込み裏面での下回転サーブ」が短い練習でシャープに出せるようになってきます。
しゃがむことを負担とは感じない柔軟な体の若い人であれば、この練習が王子サーブのような特殊なしゃがみ込みサーブの基礎作りのいちばんの早道です。
しゃがむという動作が、ラケットの動きを加速しパワーを生み出します。
これは中高年層でも可能ですが、到底長続きはできません。
なにしろしゃがむという動作が下半身に大きな負荷をかけるのです。
その点からすると、若い人だけができる特権かもしれません。
このしゃがみ込みサーブにおいて裏面でボールをとらえることで、確実に王子サーブの基本形が見えてきます。
この段階では手首は一切使わないことです。
手首を使うとボールをとらえるタイミングがおろそかになり、コントロールすることに注意が行き届かなくなります。
手首を使わなくてもしゃがむパワーで切れのいい下回転サーブになっています。
顔の右横でラケットを振り出していますが、ボールをちょうど目の高さでとらえていますから、ボールのバウンドとネットを越える高さをサーバーが感じ取ることができます。
きっとこのことが練習を通じてサーブコントロールを良くする最大のポイントだと感じます。
まずこの練習で確実にしゃがんでサーブが出せる基本の形を作ることです。
これができれば今後ラケットの振り込む方向、手首も使うことで、横(上・下)回転サーブへと進化させることができます。
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