実際に試合にのぞんで、ボールを目で追い続けることはできません。
ボールを最後まで良く見ると言いますが、それは嘘です。
相手がラケットにボールをとらえ、自コートでバウンドする間だけボールを見ているだけです。
それ以降はボールを見るのではなく、相手の動きとボールを感じとるのが正解です。
そうでなければ、素早くボールに反応して的確に打ち返すことができません。
カウンター(カウンタードライブ、カウンターブロック)もボールを良く見ているのでなく、感じとることで体が反応した結果だと考えていいのです。
だから卓球は「ボールと相手を感じとる」意識を持って、普段の練習によって自分を鍛えていくことが大事なのです。
ただ、ボールと相手を感じとるということは、試合、練習に関わらず、プレー中はボールに集中していることが不可欠です。
フォア、バックどこにボールがきても瞬時に対応するには、ラケット先端を相手に向けて前傾姿勢の構えが基本です。
前陣速攻型のイメージですが、そこからバックへの反応はボールにラケット面を向け、フォアには肩を引くことで自然体でラケット面をボールに向けることが出来ます。
このとき、バックスイングを出来るだけ小さくすることで素早いボールへの反応が可能になります。
「脇を閉めて打つ」のはラケットを振る角度の安定と共に、次の攻撃やブロックをやりやすくするためでもあるのです。
攻撃でボールを打った後でも、ひじが体に近いことが次のボールがフォア、バックいずれでも素早くボールにラケットを向けることが可能となるのです。
基本的には、ボールを打った後、次のボールへの動きは「反応力」で決まります。
ボールを打ったら次へ備えて動いて攻撃するという意識を持って普段から練習することが大事です。
動きを意識することで、次のアクションへの反応は自然に高まります。
連続的なプレーがスムーズにできるように、フットワークを伴った攻撃練習が反応力アップには欠かせません。
確実に相手コートにボールを入れるには、「動く卓球」に徹することです。
動くことで反応力が高まり、ストライクゾーンで打つことができます。
その結果、当然のようにボールコントロールも良くなるのです。
体が勝手に動くまで、フットワークを伴ったドライブ打法、ショート打法を織り交ぜて練習する以外にありません。
左右へ動くフットワークを伴った練習を毎日5~10分間するだけで、年齢に関係なく勝手に体が動く感覚が身につきます。
スマッシュは一発必中の技です。
それをブロックするのは簡単ではありませんが、ボールがラケットにミートすれば威力のあるブロックになります。
そうしたブロックを可能にするには、どこにどんなスマッシュが来るかをある程度読み、ブロックの瞬間にラケットの位置を微調整して返球する体内システムを作るしかありません。
相手のスマッシュ練習に対して「予測したボールの方向に体を動かしラケットを出す」この練習をしておくと、自然にボールに反応するようになってきます。
体でボールを受け止めると、ボールがよく見えます。
体の方向に飛んでくるボールはスピードがあっても見えます。
体から離れた方向に飛んでくるボールには反応が遅れます。
これは経験測から間違いないと考えます。
ブロックの反応力を高める練習法としては、いわゆる通常のバックショートの練習から、ときどき練習相手に強打してもらい、それに反応してブロックする練習を繰り返していれば、反応力が高まり「ブロックの技」が体に染み込んできます。
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