バックハンドとは「手の甲」のことです。
バックハンドは、卓球では手の甲を相手に向けてラケットを振ることと思えば間違いではありません。
(反対に、フォアハンドは手の平ということです)
卓球のバックハンドは、シェークでは裏面で打つことですが、ペンではラケットの先端をバック側にして打つことを総称した言い方なのです。
ですからバックハンドのサーブもあり、バックハンドのショート打法、バックハンドフリック、バックハンドのカットやツッツキもあります。
でもここで言うバックハンドは、あえてバックハンドのドライブ打法(上回転)や、スマッシュ打法(強打)を指していうことにします。
ここでは「ペンのバックハンド早期マスター法」として記載していますが、ペンの方がシェークよりもバックハンドが難しいので、あえてペンをイメージした練習法として紹介します。
しかしシェークでも十分通用する練習法ですから、この方法でシェークでのバックハンドをより早く習得することができます。
シェークもペンも、バックハンドの基本はショート打法にあります。
バックのショート打法の練習をすることで、ラケットでボールをとらえる感覚が身につきますから、絶対と言っていいほどショート打法の練習から入る必要があります。
前陣で体の中心でボールをとらえたショート練習で、バックでボールを弾き返す技を習得することがバックハンドの大前提です。
バックでのショート打法がある程度できるようになってくると、ラケットの角度が理解できていますからバックハンドの基礎ができています。
あとは前腕を振る訓練が重要になります。
それには、台から1メートル程度離れて、そこからショートする要領で前腕を使ってラケットを前に振り出す練習をしていきます。
この練習でバックハンドの基本がマスターでき、フォームが完成してきます。
この練習は、練習相手からバックに上回転のロングサーブを出してもらいます。
具体的な練習チェックポイント
最初はラケット面を腹に当てた感じ(実際には20センチ以上離れている)からラケット先端を前に突き出す
そのとき、体の中心かやや左でボールをとらえる
少しひざを曲げて構えた方がラケットが振りやすくなる
2~3回連続して返球できるようになると、体を少し左にひねってからラケットを振り出すようにする
ここまでは、足の構えは左右平行足
台から1メートル程度離れた位置か、もう少し離れてのバックハンドの練習です。
前腕でラケットが振れる感覚が身につくと、バックハンドの基本ができています。
そこから更に腰を使って踏み込んでラケットを振り抜く練習をすることで、攻撃的なバックハンドへと進化させる必要があります。
その具体的な練習チェックポイント
腰を使うためには、必ず両足のひざを曲げて少し前傾姿勢で構える
ラケットを体の左下に構え、右足を少し前に出し、肘を支点にしてラケット先端から振り抜くだけの練習です
肘を支点に振り抜くのですが、肘が大きく上に動かないように注意することが大事です
だんだんボールコントロールができるようになると、体を左に軽くひねってからラケットを振り込むようにします
右足を踏み込んで強く打つ練習へと発展させていきます
(踏み込んだら元に戻り、また踏み込んで打つ)
最終的には、ミドルやバックへの返球をバックハンドで打ち返せるようになることです。
バックハンドが自在に振れるようになることですが、それにはバックハンドでのフットワーク練習、カット打ち練習やフォアハンドとバックハンドの切り替え練習をしてもらいたいと思います。
そうすることで、どこからでもラケットを引きつけて腰を使ったバックハンドが振れるように上達していきます。
● ショート打法の基本と発展技
● ショートは瞬間の技
● 終局のショートはスマッシュ級パワー
● フォアサイド攻撃をショートで返球
● バックハンド(ドライブ)の基本
● バックハンドの奥義を体得しよう
● 腰を使わないバックハンド練習法
● ペンのバックハンド早期マスター法