通常、卓球の指導はマンツーマン方式が多いのですが、指導者1名にレッスンを受ける人が2名というときもあります。
レッスンを受ける2名をフォア側とバック側において、指導者と打ち合うのが基本練習です。
しかしここではより多面的な練習となる1台3名での有効な基本練習法を紹介します。
この3名練習法は指導者がいなくても成立します。
しかし指導者と共に練習することで、チェックポイントのアドバイスや集中力がアップし、より一層攻撃練習とブロック練習の効果があがります。
3名練習のパターンは、無限に設定可能です。
その中から、フォアハンドドライブ、スマッシュの攻撃練習とブロック練習に絞り、1台3名(指導者A・練習者B・練習者C)での練習法のイメージを紹介します。
指導者A バックからバックにロングサーブ
練習者B それをバックからバックにバックハンドで返球
練習者C フォアハンド攻撃でバックを攻める
指導者Aはバックハンドでバックへ返球し、上記のB→C→Aを繰り返す。
指導者Aがバックハンドで緩急をつけた攻撃ができればより練習が効果的になります。
また、練習者Bのバックブロックの位置を変えて練習することで、バックハンド練習の幅が広がってきます。
例えば練習者Bが通常の位置から20~50センチ下がってブロックすることで、違ったバックハンドになります。
上記1の練習を、指導者Aと練習者Bの位置をフォア側にすることで、フォアから相手のバックへのストレート攻撃練習になります。
指導者A フォア側でバックハンドでバックへ返球
練習者B 攻撃されたボールをブロックし相手のフォアにストレートに返球
練習者C フォアへの飛び込み練習となりフォアハンドでストレート攻撃
指導者Aは、ときには相手のフォア側に返球し、それにより練習者Bがバックハンドからフォアハンドに切り替える練習にもなります。
練習者Bの力量に応じてスピードを変えることで有効な練習になります。
また練習者Bは余裕があれば、バックで回り込んでフォアハンド攻撃することも有効な練習です。
上記2を練習者Cがフォアからフォアへの攻撃をすることで、練習者Bはバックからフォアハンドでの切り替えブロック練習になります。
指導者A フォア側でバックハンドでバックへサーブや返球(上記2と同じ)
練習者B バックのブロックとフォアのブロック、ときにはカウンターブロックで返球
練習者C フォア側に飛び込み相手のフォア側へクロス攻撃
練習者Bはバック・フォアの切り替えブロック練習となり、練習者Cはカーブドライブなども練習することが有効です。
指導者Aはバックハンドとフォアハンドを状況に応じて使い分けることでラリーが続き練習効果もあがります。
上記の1.2.3.を基本にして、練習者Bと練習者Cを入れ替えて練習しましょう。
また指導者Aがカットができると、練習者B・練習者Cへの練習の幅が広がり一層有効な練習となります。
またこの練習で指導者Aが下回転サーブを出し、フリックレシーブして1.2.3.と同様の練習をすることも有効です。
それにより練習者Bのフリック練習だけでなく、練習者Cの3球目攻撃練習にもなるので、練習する者の力量に応じて工夫とアレンジをすることをおすすめします。
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