卓球の基本の技である「フォアハンド(ドライブ)」「ショート」そして「ツッツキ」をマスターすることで、卓球の基礎的な技を身につけたと言えます。
しかし実戦である試合では、個々の技だけでは通用しないのは当然です。
卓球の試合で通用する技は、基本の技に加え、試合運びがとても大事になってきます。
ドライブ、ショート、ツッツキといった単独の技を組み合わせた練習をすることで、実戦的な卓球へと進化していきます。
「卓球の基本練習」ではサーブの練習について紹介することを省略していますが、カット性のサーブを出せるようになっていることが、実戦的練習の大前提であることは言うまでもありません。
次のような練習で、卓球の基本の技が実戦に通用する複合の技へと進化していきます。
卓球の実戦的練習法としては、なんとなく練習するのではなく、テーマを決め、「今日は〇〇を集中して練習しよう」など、メリハリのある練習にした方が効果的です。
この練習法は、ミドル・シニア世代の方はもちろん、初心者から脱皮する小学・中学・高校などの卓球部の練習にも応用いただきたいと思います。
卓球の実戦に役立つ「複合のテクニック」として整理しています。
一人ひとりの上達状況・個性・特徴に応じて 1. から 4. まで選択し、練習する工夫も大事です。
ショートをしていて、急にフォアサイドに打ってもらい、それをフォアハンドで返球する練習です。
最初の段階では、フォアサイドへはスピードを落として振ってもらい、それをしっかりしたフォアハンドの構えからドライブすることが大事です。
切り替えがうまくできるようになると、フォアサイドへの返球のスピードを上げてもらい、打球点は頂点あるいは頂点を少し過ぎたところでドライブし、決してドライブのフォームを崩さないで練習することです。
さらにショートとフォアハンドの切り替えの基本練習がうまくできるようになると、バックやフォアにランダムに振ってもらい、それにバックショートやフォアハンドで自在に対処する練習に発展させることが大事です。
ツッツキラリーからドライブ攻撃してもらい、それをショートで返球する練習です。
ツッツキをしていてバックサイドにドライブ攻撃されても、体の中心付近でショートするよう少し動いてブロックしましょう。
ショートはバックサイドとストレートでフォアサイドに返球する練習をします。
上達に応じてストレートへのショートはプッシュ性ショートで強く押し出して返球する練習もします。
サーブを出し、三球目をフォアまたはバックにドライブ攻撃する練習です。
最初の段階では、カットサーブを出して相手のツッツキレシーブをバックにドライブ攻撃する練習から始めます。
さらに進むと、バックからロングサーブをバックに出して相手のショートを三球目をフォアハンド(ドライブ)で打ち込む練習へと進みます。
相手のボールの状況によって50センチ程度は動いてラケットを振る抜くことが練習のポイントです。
相手がバックへショートレシーブして、それをショートで返球することも織り交ぜながら練習すると、集中できて効果があがります。
相手のツッツキやショートが浮いたときは、しっかり踏み込んでスマッシュする練習もしましょう。
左右への動きの練習は、カット打ちで練習するとあまり激しくなく少しづつ動けるようになります。
カットが正確にできる練習相手がいなくてはこの練習はできませんが、左右に動いてドライブする練習でフットワークと腰を使ったドライブの練習になります。
時にはバックサイドからカット打ちした後にフォアサイドにドライブしてもらい、フォアへ飛びつく練習を組み入れるとフットワークの練習効果が一層あがります。