フォアハンドでの左横回転系サーブの出し方を3つ紹介します。
左横回転サーブとは、時計の反対方向に回転させるサーブ(逆横回転サーブ)です。
曲げる左横回転サーブ
しゃがみ込みサーブ
ペンのYGサーブ
「曲げる左横回転サーブ」の簡単な出し方は、まず脇を閉め、自分の体を時計の反対方向に回します。
ボールの右側面を、ラケット先端を上にしラケットを立てた感じですると、左回転のサーブになります。
この時の構えは
1. 左足を前に出し
2. ボールを投げ上げ、体と肩を回転させながら
3. やや腰を低くし、膝を曲げた状態でボールの右側を丸くするのです。
これでサーブはフック気味に大きく曲がりながら入ります。
このとき、手首を巻き込むようにすると良く曲がり、コントロールもよくなります。
大きくフォア側に曲げるためには、ボールの右側をとらえた瞬間に巻き込むようにします。
腰を落として脇を閉め、ラケットを振り込むことで確実なボールコントロールができます。
レシーブ攻撃を避けるため、少し下回転を入れたサーブにします。
ダブルスの試合で、この曲がる左横回転サーブを出すと、相手レシーバーはバックに返球しようとしますが、ラケットの角度がうまく合わずサイドラインを越えてミスするケースが多いのです。
しゃがみ込みサーブは、上記より更にボールに強烈な回転をかける左横回転サーブ(しゃがみ込み上横回転サーブ)があります。
このサーブはペンでは無理な構えになりますので、シェークハンドから出すサーブが適切です。
サーブの出し方は
1. まず、左足を50センチ程度前に出して構えます。
2. 右ひじを張ってラケットを垂直90度ではなく45度程度に構えます。
3. 両足の膝を深く曲げて腰を低く中腰で構えると、左横回転系サーブの構えです。
4. ボールを投げ上げ、右肩から肘と手首を使って、ボールの上を円を描いてボールの右上部を切り込む感じで出します。
ボールを投げ上げる位置は、右肩の前方です。
ボールに当てるときのラケットの位置と高さは、顔の辺りです。
このサーブの練習をするとやや上横回転系の左回転サーブになります。
練習次第で同じフォームから下回転サーブも出せるようになれば、効果的な一級のサーブになります。
このサーブを投げ上げ、しゃがみ込みながら切り込むと「投げ上げしゃがみ込みサーブ」となりますが、いずれも腰への負担が大きくなります。
逆横回転サーブ(ペンのYGサーブ)は、やや特異です。
右から左に切り込む右横回転サーブの構えから、一旦ラケットを右脇に空振りの感じで切り込みます。
そこから手首を使ってボールの右前方に回すようにして出すユニークな左横回転サーブ(逆横回転サーブ)です。
このフォアハンドの左横回転サーブの練習は、最初は右脇の下にラケットを構え、そこからボールの右側をこする練習をしていきます。
当然、手首の回転が重要ですが、ラケットの先端を下にしてボールの右側をこするように手首を使って回転をかけていく練習をすることです。
肘を張った状態(脇を開いて)からボールを投げ上げ、ボールの右上を軽くこする練習から始めるとコツをつかめます。
そして思い切り良く手首を使って回転できるようになってから、右回転サーブのフォームと合体させ、仕上げの左横回転サーブを完成させて下さい。
このサーブを完成させるまでには時間がかかります。
ラケットを下に向けてボールの右をこするだけの「左横回転サーブ」だけでも、試合で通用するサーブです。
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